【第2章:ベーシックアニマルを造ってみましょう】

1.風船の膨らませ方

[はじめに.....]
・風船を膨らますのに肺活量はあまり関係ありません。ほんのちょっとしたコツを会得すれば風船を一息で思いの長さに均一の太さで膨らますことが出来ます。
・なお説明の中では"260"と呼ばれる細長い風船を使っています。風船の種類については【第3章】で詳しく紹介しますが、この"260"はバルーンモデリングで恐らく最もよく使われる風船の一つで、ちなみに"260"というのは膨らませた風船の直径が2インチ(5cm位)、長さが60インチ(150cm位)とい う意味です。

[膨らます前に.....]
・造っている間に不用意に風船が割れることを防ぐために、爪は伸びていない方が無難ですし、周囲にとがった物が無いかどうかも確認しておいてください。
・膨らます前に風船の両端を持って数回伸ばしておいてください。
・口で膨らますときにはホッペを膨らまさずに、逆に口元をギュッと引き締めるようにして、腹筋を使ってお腹(胃の中)から息を吐き出すようにしてください。これは息を吸うとお腹が出て、息を吐くとお腹が引っ込む「腹式呼吸」の要領です。
・なおできれば一息で必要な分だけ膨らますことが理想です。数回に分けて膨らますと風船の太さが均一でなくなるばかりか、造形中に割れやすくなるからです。
・どうしても膨らますのが難しい人は、【第3章】で紹介するポンプを使いましょう。

吹込み口から息を入れますが、必ず口元の方から風船を膨らませていきます。

まず最初の一口で口元付近に"空気の玉"を作ります。

コツとしては風船の真ん中あたりを左手でつまんで、ほんの少し下へ引っ張るような感じで息を少し吹込みます。

"空気の玉"が出来たら、"玉"の空気が抜けないように吹込み口を右手の指で押さえ、息を吸い込んで一旦空気をお腹にためて、徐々に風船に息を吹込んでいき、残りの必要な分を膨らませます。

ただし風船は全部膨らませません。何故なら、ねじっていくうちに中の空気が後ろへ押しやられていくので、余裕を残しておく必要があるからです。

どの位余裕を残すかは何を造るかによって違います。


口での風船の膨らまし方(補足説明)
とにかく絶対に守ることは、
”押し出す”というのは自分がポンプという機械になったと思って、機械的に空気をお腹から出すという感覚です。あなたはポンプです。
ポンプと人間を比較してみましょう。
もうひとつ。
何回かやっていればひょんな時に膨らむことを信じて練習して下さい。


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