《書籍》

日本国内から出版されている、国内外サーカスに関する書籍の紹介です。
ここに列挙したものが全てではなく、これは私の蔵書です。(昭和期発行分、初版発行年代順)

【サーカス放浪記】
宇根元由紀/岩波書店/\480/228p./4-00-430052-5/1988(S63).12.20
[目次]
にわか団員奮闘す/一輪車の稽古と私の先生/サーカス入団大騒動/サーカス一年生/チロリン村の風景/場越し/サーカスの時間/サーカスの男と女、家族/悩めるピエロの綱渡り/乙女の館の物語/チロリン村の人々/鉄っちゃん、そして動物の詩/爽快!!宇宙散歩
あとがき
[帯より]
若い女性ピエロが見たすばらしいサーカスの世界。

【鳥潟小三吉伝−海を渡った軽業師−】
山田稔/無明出版/\1,500(本体)/151p./0188-32-5680/1988(S63).5.20初版
[目次]
プロローグ
第一章 生い立ち
第二章 出奔
第三章 出会い
第四章 ヨーロッパへ
第五章 欧州放浪
第六章 一時帰国
第七章 再び欧州へ
第八章 孤影悄然
第九章 安心立命
エピローグ
[帯より]
数奇で波瀾万丈の生涯。
北国の名門一族に生まれた変わり種、軽業師小三吉の謎多き数奇な生涯をノンフィクション・ノベルの手法で描く。

【サーカス誕生−曲馬團物語】
阿久根巌(著)/ありな書房/\2,472(税込)/211p./0076-803118-0258/1988(S63).4.1 初版
[目次]
まえがき
序章:最初の巡業サーカス團
本家伊太利チャリネ大曲馬/日本チャリネ一座
第1章:益井商会興行部
自転車曲乗り一座/二十世紀新技術大會/帝國体育協議會/第二部発足/サイカホール大流行/興行物一覧/エムエス帝國演芸團/三国の益井/國粋妙技二本乱杭/スフェロン/富山共進會/天井渡りターニングポイント/益井の没落
第2章:花房商会興行部
メリヤス雑貨商巡業隊/猛獣使い東洋バイサック
第3章:大竹娘曲馬團
西京改良渡辺小正一座/大竹娘馬芝居/娘連の人氣/阿波の鳴戸/洋行戻り/女曲馬師/針金慶用室内飛行機/東洋一の曲馬團/道化の松ちゃん/霊交術師ゼーゲル/カクテルか時代に
第4章:矢野巡回動物園
動物見世物から/丁抹(デンマーク)のライオン/クロバトキンの大山猫/園内巡り/二つの巡回動物園/最期の二本狼/金づくめの園王/小人との婆さん/第二部(演芸部)発足/侠氣の岩太/演芸部から曲馬團へ/バロスキー式空中飛行/大正の全盛期/巡回動物園解散

あとがき
[帯より]
幕末から明治にかけて渡来した欧米のサーカスが日本のサーカス・ルネッサンス明治の日本に定着し、大正に全盛期を迎える。

【サーカスの科学 なぜできる離れ技】
大槻義彦/講談社ブルーバックス/\540/ISBN4-06-132654-6/1986(S61).7.20初版
[目次]
序章 サーカスをたずねて
サーカス、サーカス/上野、浅草あたり/ウィーン、ストラスブール/ついにボリショイサーカス/サーカス・クローネ/サーカスこそ力学
一章 さらりと小手調べ
宙返り/みごとな着地/綱で遊ぶ/いすを積み上げる
二章 綱を渡る
綱渡りバランス棒の効用/重心とバランス/綱の上のバランス/バランス棒とは何か/慣性/慣性の大小をきめるもの/慣性モーメント/バランス棒のI/棒を持っての綱渡り/あなたもサーカス/もっと良い方法は?
三章 二階だての一輪車
モスクワ大学/自転車のサーカス/車は倒れない/一輪車のかじ取り/かじ取りのコツ/スタートとストップ/二輪車のこと/自転車のトーイン/停止しても倒れない/大きな車輪、小さな車輪
四章 馬がまわる、目がまわる
動物達の行進/角速度
五章 振動マットでの演技
子供とマット/マットの振動/単振動/重力はどう動くか/振動の拡大/共振のテクニック/マットの役割/縦の振動、横の振動/ホッピングのこと
六章 ぐるぐるまわすテクニック
から傘の寄席演芸/人体振り子
七章 ブランコ渡り
子供とブランコ/子供のすばらしさ/サーカスの見せ場/ブランコ渡り/サーカス・クローネの場合/振り子の振動
八章 ブランコはなぜこげるのか
ブランコは止まる/bとは何か/振り子にエネルギーを与える/パラメータ励振/ブランコのこぎ方
九章 コマ、ヨーヨー、ブーメラン
道化と空中ゴマ/空中ゴマの力学/ヨーヨーもコマか/ブーメランと原オーストラリア人/ブーメランの形/ブーメランのふくらみ/くの字の意味
[ひとこと]
TVでお馴染みの大槻先生の著書。浮遊現象など物理学を真っ向から否定するような超能力は断じて有り得ないと私自信も確信しています。
さて一般人からはとても信じられない事を演じてしまうサーカス芸人は超人に見えますが、サーカスやジャグリングほど物理学に直結した”芸”はないのではないでしょうか。こういった芸を科学的に分析し、芸人のノウハウ的な要素を加えた本ができれば非常に面白いと思うのですが、大槻先生は芸人ではないので少し物足りない思いがします。
それとジャグリングや太神楽曲芸を小バカにした記述があり、芸に関する無知さをさらけ出していますね。

【道化の社会史−イギリス民衆文化の中の実像】
サンドラ・ビリントン(著),石井美樹子(訳)/平凡社/\2,060/4-582-26012-8/1986(S61).5.12初版
[目次]
序/中世イギリスの道化たち/神学と哲学の考え方/道化のたい頭/ジャック・プディング/その後のおどけ者/立派な道化、そしてクラウンのたい頭/祭りの道化/結び
訳者あとがき

【ピエロの誕生 朝日選書303】
田之倉稔/共同印刷/\1,133(税込)/284p./4-02-259403-9/1986(S61).4.20初版
[目次]
・ピエロと日本人 序にかえて/ピエロの誕生/ピエロの発見/プレ・シネマの時代/黒いピエロ/海を渡ってきたピエロ
・あとがき
・参考文献

【道化/つまずきの現象学】
コンスタンティン・フォン・バルレーヴェン(著),片岡啓治(訳)/法政大学出版局/\2,266(税込)/185p./4-588-00173-6/1986(S61).2.3初版

【大世紀末サーカス】
安岡章太郎/朝日新聞社/\1,900/363p./4-02-255242-5/1984(S59).9.30初版
[目次]
千年の結末/欲ばりよこはま・・・・/老芸人の執念/闇に浮ぶ顔/見世物「日本人」/カリフォルニアは金の里/美麗なる日本少年/くろしん国から雪のニューヨークへ/エレバーターと時計/国王に招かれ、あつ両致す/旅芸人かたぎ/天は人の上に人をつくらず/さすらう人々/魔術師の挫折/踏みこんでこそ、あとは極楽/花の万博パリの鞘当て/怪人モンブラン/津欄巣貴族の尊生う論/パリの空は晴れても/風船はふくらむ/リオンの艶福/広八、抜刀奮戦のこと/テームズの川風に吹かれて/広八、粘り抜く/泥棒するならイギリスで/異境の亡命者たち/オフェリヤの歌/うしころしと異端審問/明るい空、暗い思い/世紀を占う水晶の玉/秋風落莫/旅の終りに/世紀送迎の声
[帯より]
幕末維新の動乱の世、日本人の曲芸一座が世界へ巡業の旅に出た−アメリカで大統領に謁見、パリでは万国博に参加、ロンドンで女王も御見物、さてスペインでは革命が・・・サーカスに託して、<同時代の歴史>を描く会心作。

  

【サーカス−アクロバットと動物芸の記号論】
ポール・ブーイサック(著),中沢新一(訳)/せりか書房/\3,090(税込)/1076-84061-3894/1984(S59).6.12初版
[目次]
まえがき
1:サーカスと文化
2:マルチメディア言語としてのサーカス
3:アクロバット芸の構造と意味
4:利口な馬−首としっぽ
5:軽業史と奇術師−サーカス演芸の意味論
6:ライオンとオリの詩学−テクストとしてのサーカス芸
7:儀礼としてのサーカス演芸−動物園vs.サーカス
8:詩的ディスクールとしての曲芸
9:メタ文化的テクストとしての道化芸
10:サーカスポスターの記号論
ポストリュード(後奏曲)
時間をつくり出す道具−サーカスの記号論をこえて
樹路の美学−見世物芸の記号論分析に向けて(中沢新一)
訳者あとがき

【サーカス研究】
蘆原英了/新宿書房/\2,472(税込)/177p./0076-041017-3335/1984(S59).3.31初版
[目次]
第1章:サーカス渡来
サーカス渡来/最初のサーカス
第2章:クラウンについて
サーカスの道化/グロッグの死/「フェリーニの道化師」について
第3章:愉しやサーカス
私とサーカス/パリのフォワール/パリのサーカス/シルクのことなど/サーカスのいのち/サーカスというもの/愉しやサーカス/日本のサーカス/サーカス研究事始め
第4章:サーカス批評
映画「空中ブランコ」/チェコ・サーカスへの期待/チェコの国立サーカス/手に汗にぎるジギトの曲馬/出ていないサーカスの面白さ/ソレーリの妙技に感嘆
第5章:蘆原英了さんとサーカス
蘆原英了さんのこと(尾崎宏次)/蘆原英了氏のサーカス・コレクション(宮坂逸郎)/蘆原先生とサーカス渡来(阿久根厳)/蘆原さんとサーカス道化の研究(山口昌男)/ヨーロッパ民俗芸術のチチェローネ(田之倉稔)
別刷図版−サーカス錦絵ほか(蘆原英了コレクションより)
[帯より]
懐かしや曲馬団!愉しやサーカス!
サーカス愛好家、日本有数のサーカス研究家としても知られた著者が語りつくすサーカス・道化の世界。サーカス・ファン待望の書!

【私の半自叙伝】
蘆原英了/新宿書房/\1,800(本体)/290p./0023-032016-3335/1983(S58).3.31初版

【サーカスがやってくる】
西田敬一(文)・本橋成一(写真)/旺文社/\360/268p./0195-64164-0724/1982(S57).8.25
[目次]
第一章 サーカスがきた
サーカス小屋の迷路/軽業の国へきたサーカス/土地探しと歩方/先乗りの遊び方/自分を運んだ手配師
第二章 サーカスがはじまる
オープニングパレード/道化師たち/少女と足芸/馬と調教師/現代カマイタチ絵図
第三章 大テントの裏で
稽古台の意地/逃亡と追跡/冴える番外の芸/事故と笑い/寝小屋テントの音
第四章 台テントが消える日
楽日に去る日/場越しの夜/動けなかったサーカス/芸人の時間/サーカスがやってくる
あとがき・本橋成一
解説・阿奈井文彦

【別冊新評 サーカスの世界】
別冊新評第14巻第1号/新評社/\980/250p./雑誌コード04911-4/1981(S56).4.10初版/
[目次]
見えないサーカス(別役実)/サーカスの美学(ヴラスタ・チハーコヴァー)/モンテカルロも五夜(横井滋治)/ビューティフル・サーカス(森繁久彌)/座談会・サーカス礼讃(尾崎宏次,岩井善一,久保覚)/サーカスのフォークロア(坪内徳明)/都市とサーカス(海野弘)/百戯の道(久保覚)/サーカス事始め(杉山二郎)/道化師群像(大島幹雄)/アクロバットのシンボリズム(前田耕作)/文学にあらわれたサーカス(浦雅春)/ある動物使いの肖像(北村久)/コンメディア・デラルテとサーカス(佐藤正紀)/サーカスとアバンギャルド演劇(桑野隆)/現代芸術とサーカス空間(山口勝弘)/映画とサーカス(岩本憲児)/天使たちの歌(高坂潤)/対談・ガネ芸一代と日常(久保田洋子,小沢昭一)/日本のサーカスの現代(中谷ひろし)/日本のサーカス芸について(西田敬一)/サーカスとサーカス芸人の魅力(本橋成一)/サーカス小屋の歴史(丸山奈巳)/「サーカス館」建設の夢(岩井善一)/日本のサーカス用語(岩井善一)
サーカス研究邦語文献目録(久保覚)

【芸双書 2 さすらう−サーカスの世界】
永井啓夫・小沢昭一(編)/白水社/\2,400/331p./1376-50820-6911/1981(S56).2.20初版
[目次]
曲芸の中の演技者へ(尾崎宏次)/サーカスの歴史(中谷ひろし)/サーカスの伝統芸(阿久根巌)/流亡のサーカス芸人(鎌田忠良)/サーカス芸一代(対談:ヘンリー・安松,小沢昭一)/サーカスあれこれ(岩井善一)/サーカス(室川与一)/掛け小屋から丸テントへ(丸山奈巳)/サーカスの空間(海野弘)
編集後記
[帯より]
伝統芸能の紹介、芸談、各サーカス団の歴史や特徴等、大衆の中に根強く浸透しているサーカスの、深く限りない魅力を充分に引き出したファン待望の書。

【曲乗り渡世始末帖】
阿久根巌(著)/創樹社/\1,648(税込)/270p./0076-0139-4249/1981(S56).1.25初版
[目次]
・まえがき
・木輪の三輪自転車/神田末広町十番地/文五郎の貸自転車屋/ガキ大将、神田の太郎/どうせ小僧なら、自転車屋がいい/日本人はモンキーだよ!/義の字もらって、芸名「義豊」/ズラのしはじめ/カラス市のガミ興行/サイカ・ホールで、男をあげる/善光寺の御開帳忘れもしない、十六のとき/雲右衛門のフンドシ/兵隊に出るまでの、妻なんだよ/車上の武装/お賽銭入れて、魂消えた/一月四日の悪日/女相撲からサーカスへ/お茶子と親しくなって/一世一代の晴れ舞台/昼間は神田、夜は菊屋橋/競馬場のオートバイ競争/自転車の冒険宙返り/あ!悪いことしちゃったんだよ/鬼勘のオトシマエつけてもらって/五十銭玉つかんじゃ、ポケットに/男女関係は厳しかった/サーカスが、だんだん増えて/手遅れになっちゃってねぇ!/大日本曲乗り倶楽部/実の母、実の父/うちのかみさんとの始末/台湾興行、いろいろあったねェ/チンドン屋を先頭に/映画やって、アトラクに出て/寄席で乗ったのは、二十インチ/飛行事業研究会/見世物王国/あたしのセカンド/ギロチンとロボット/力持ちブーシー嬢/エノケンの「突貫サーカス」/女ができると、コワされちゃう/サーカスの楽隊/浅草、ずーっと灰なんだよ/進駐軍慰問団/いいタイムに、お袋の死に目にあえて/鈴木ファミリー/海外芸能通信/呼びものの「人間大砲」/十五人ぐらい、なんとかなるさ/曲乗り、ポンス履いて/お客さんの拍手むかえる芸/変った曲車、目下考案中
・鈴木義豊年譜
・あとがき
[帯より]
ある曲乗りの師のメモワール。明治末の曲馬時代から芸歴70年、一昨年の国立劇場記念出演まで、波瀾万丈の生涯を<聞書き>形式で再現・活写。

【サーカスの時間 本橋成一写真集】
本橋成一(写真・文)/筑摩書房/\/119p./0076-87046-4604/1980(S55).11.20
[内容]
1976年〜1980年にかけての日本の各地で興行されたサーカスの写真集です。
木下サーカス、関根サーカス、サーカス東京、矢野サーカス、キグレサーカス・・・・・今は無きサーカス団もありますが、公演外での団員のリラックスした表情が中心で、モノクロ写真が100枚ほど収められています。

【小島俊男展 サーカスの世界】
小島俊男/-/\/33p./-/1979(S54).5月〜6月
[内容]
東京展 1979年5月10日〜15日(日本橋高島屋6階美術画廊)
大阪展  1979年5月21日〜30日(梅田画廊)
名古屋展 1979年6月2日〜7日(丸栄スカイル8階画廊)


【サーカスの歴史−見世物小屋から近代サーカスへ−】
阿久根厳(著)/西田書店/\1,854(税込)/283p./1021-0008-6169/1977(S52).2.1初版
[目次]
はじめに
サーカス前史−見世物小屋時代
軽業一座番付/中天竺舶来軽業/日本曲馬の伝統/海外巡業の編成/空中”素飛び”を見せるスリエ曲馬/二代目は早竹虎吉と鉄割足芸/山本小鳩「玉乗り」の曲/日本曲馬と馬芝居/馬術師範から芸人への転向/猛獣の見世物
外国サーカスとの交流−チャリネ大曲馬を中心に
伊太利チャリネの大曲馬/チャリネ曲馬のこぼれ話/アームストン大曲馬/西洋軽業一座/松村曲馬と外人曲馬師/西の奥田、東の小松家/日本チャリネ一座/益井商会興行部/日本曲馬の変容/大竹娘曲馬
曲馬時代の到来
梯子のぼりピーター/バロスキー式空中飛行/自転車・オートバイ曲乗り史/サーカス形態の定着
日本軽業の伝統芸
綱渡り(針金渡り)/青竹渡り(衣桁渡り)/坂綱/四つ綱/肩芸/足芸/上田長吉一代記/足芸稽古ばなし
曲馬団時代から近代サーカスへ
サーカスと曲馬団の呼称/曲馬と道化/「天然の美」と風聞/曲馬団の周辺/ハーゲンベック・サーーカス/近代サーカスへ
日本サーカス史関連年表(幕末・明治・大正)
参考文献一覧
「近代サーカス年代譜」について
あとがき

【季刊 藝能東西/サーカス大特集】
小沢昭一(編集)/(有)新しい芸能研究室/\800/264p./1977(S52).1.15
[目次]
口上(小沢昭一)/アメリカのサーカス(亀井俊介)/サーカスの芸について(岩井善一)/函館市民サーカス(高橋順一)/空に囀る鳥の声(森田一朗)/サーカスの馬車(山口昌男)/流亡のサーカス芸人たち(鎌田忠良)/サーカス芸の口上(阿久根巌)/サーカスの歴史(中谷ひろし)/都の東西 天幕の芸人たち(本橋成一)

【サーカスが来た!−アメリカ大衆文化覚書−】
亀井俊介(著)/東京大学出版会/\1,300/343p./1098-83092-5149/1976(S51).12.15初版
[目次]
・サーカスがきた(世界の驚異を運ぶ機関)/オペラ・ハウスで今夜(大衆演芸の世界)/さすらいの教師たち(にぎやかな講演運動)/ガン・ファイターへの夢(ダイム・ノヴェルから西部劇へ)/ターザンの栄光と憂鬱(二十世紀のヒーロー)/ハリウッド、ハリウッド(希望の星かがやく聖林)/ジープに乗って山こえて(わがアメリカ大衆文化) 参考文献
・あとがき
[ひとこと]
サーカス、ワイルドウェスト、ミンストレルショー、ヴォードヴィル、巡回講演、西部小説、ターザン、ハリウッド映画までアメリカの大衆文化の興亡を軽妙に語ってあります。
1977年日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

【芸術生活 第320号】
-/芸術生活社/\700/-p./-/1976(S51).4.1
[目次]
特集:サーカスのコスモロジー
サーカス・ポスターの美学・・・小山昌生
サーカスの詩学・・・山口昌男
私とサーカス・・・蘆原英了
ジンタとともにぼくのサーカスは・・・横尾忠則


【道化の民俗学】
山口昌男/新潮社/\1,800(本体)/362p./1975(S50).6.25初版
[目次]
第一章 アルレッキーノの周辺
第二章 アルレッキーノとヘルメス
第三章 アフリカ文化と道化
第四章 黒き英雄神クリシュナ
第五章 アメリカ・インディアンと道化の伝説

【日本のサーカス】
尾崎宏次(著)/三芽書房/\280/190p./1958(S33).6.30初版
[目次]
1.プロローグ
少年の日の思いで/インドで見たサーカス/モスコー・サーカス劇場/チャリネの曲馬と明治の紳士淑女/サーカス経営者の希い/サーカス興行の実態
2.サーカスの歴史
「馬芝居」がはじまり/「馬芝居」から「曲馬団」へ/ハーゲンベックの来日で「サーカス」と改称/曲馬団の子どもたち/伊藤博文が名付親の有田洋行会/初代の不運にめげなかったシバタ・サーカス/現在活躍している仮設興行
3.芸の訓練
三ねんかかる「渡りもの」/理にかなったブランコの芸/度胸が身上の空中サーカス/あらゆる芸の基本は「逆立ち」/中年からでもやれる自転車/やはり度胸一つのオートバイ/地味で稽古がつらい足芸・肩芸/外人に仕込まれた「ハシゴのぼり」/ジャグラー/唯一のトリック芸「パイプレット」/サーカスにいる動物たち
4.サーカスを訪ねて
団長の抱負と信念/小雨降りやまぬテントの中で/六十五才の現役・市川男章/相撲の勝負が気懸りの若い女芸人/悔しかったおしんばしら事件/五十年の思い出をかみしめる老経営者/象にまつわる珍談/一芸に一万回繰返えす猛獣訓練/死亡率の高いアシカ/160余名が100万円のテントの中で/サーカス学校を作りたい団長さん/ロンドンへも行った老芸人の回想/ヒトミさん・幸江さん・幸子さん/来日中のモスコー・サーカス団長さんに会う
あとがき
近世サーカス年代譜

【美術手帖 五月号 第141号】
-/美術出版社/\160/151p./1958(S33).5.1初版
[目次]
不滅の主題 道化とサーカス
道化とサーカスの造形史・・・中山公男
サーカスのいのち・・・蘆原英了
原色版・グラビア版(作品19)