アート見物記（2013年）
- ルノア〜ダークシルク〜2013（2013.11.10/Sun.)
- 野毛大道芸（2013.10.6/Sun.)
- カンボジアサーカス「KHMER METAL」（2013.9.2-9.3)
- ボリショイサーカス横浜公演（2013.8.2/Fri.)
- ごちゃまぜアンサンブル ところで（2013.5.5)
- 木下大サーカス（2013.3.25)
- シルクエロワーズ iD（2013.3.17)
- 雑技夢幻スカイ・ミラージュ（2013.3.4)
- ニッポンの、みせものやさん（2013.3.4)
- セブンフィンガーズ LOFT（2013.2.10)
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- ★公演名：LE NOIR ルノア〜ダークシルク〜2013
- ★場 所：品川プリンスホテル クラブeX
- ★公演日：2013年11月10日（日）14:00〜14:45/15:00-16:00
- ★料 金：カジュアルシート 6,800円
- ★ひと言：
狭い空間の中でこれだけバラエティに富んだ演目が次から次へと演じられて、スピーディでスリリングで、予想以上に面白かった。楽しめました。新しいテクニック、初めて見るフォーメーションなど、サーカスの日々進化しているんだなぁと感心しきり。
- ★イベント名：野毛大道芸
- ★場 所：横浜市野毛地区
- ★公演日：2013年10月6日（日）
- ★ひと言：
楽しんだパフォーマーは、(1)PLE-MIX、(2)しょぎょーむじょーブラザーズ、(3)The Scovilles、(4)ハッピーゴリラのかなめちゃん。
- ★公演名：カンボジアサーカス「KHMER METAL」
- ★場 所：シェムリアップ in カンボジア
- ★公演日：2013年9月2日〜9月3日
- ★感想：
8月31日から9月5日にかけてカンボジア観光に出かけ、その際シェムリアップにあるPPS（註）のサーカス公演に行ってきました。以下は報告記です。
シェムリアップはアンコール遺跡群の観光拠点で、世界中から多くの観光客が訪れて大変賑わいのある街です。そのシェムリアップに今年5月、PPSの常設テントが建てられ毎夜サーカス公演が行われています。
私は9月2日と3日に、つまり2回サーカス公演に足を運びました。公演にはいくつかのプログラムが用意されていますが、両日とも「KHMER METAL」というプログラムでした。
バンドによるロックの生演奏が流れるバー（酒場）を舞台に、バーのスタッフたち（マスター、バーテンダー、ウェイター）と訪れた客たちが巻き起こす騒動に、サーカス芸を織り交ぜるという演出でストーリーが進行していき、綱渡り、コントーション、ジャグリング、バランス、アクロバットなど、これらサーカス芸がうまい具合にその中に溶け込んで演じられます。
振り返って、今回のサーカスの印象を一言で表現するならば、「熱」です。
ひとつは「熱気」。文字通り9月のカンボジアは暑く、エアコン設備がない中、観客たちは会場入口で配られる扇子をパタパタさせつつ、汗をかきながら観ています。笑い声、どよめき、そして歓声がテント内に響き渡る観客の熱気と、演者が宙返りしたときなどは、そのほとばしる多量の汗が観客席にまで飛び散って届きそうな、そんな汗に象徴される演者の熱気。それら双方の熱気が満席状態のテント内で一体化して、とてもいい雰囲気です。
そしてもうひとつは「情熱」。プログラムでは、今を生きるカンボジアの若者の文化と飾らないありのままの日常生活を描き、その中に若者たちの前へ前へと進もうとするエネルギー（情熱）を感じ、荒削りなところも散見される演技ながら好感が持てます。またゼロスタートからのサーカス指導で、ここまで仕上げたPPS指導者たちの情熱をも感じざるを得ません。
私は、2007年の日本公演で「ストリートギャングたちの休日」というカンボジアサーカスのプログラムを観ていますが、彼らの作品からは、昨今ファンタジーな演出のサーカスが多い中、それとは全く趣を異にした、人間臭さ、言い換えればどんな状況下でもたくましく生き抜く人間の力強さをメッセージとして受け止めることができます。
恐らくPPSの指導者たちは演者である若者たちの自主性を重んじ、自ら考えさせて実践させているのではないのでしょうか。のびのびと演技する彼らを見てそんなことを感じました。
ところで国際サーカス村協会から現地スタッフに日本人がいらっしゃると聞いていて、3日にご挨拶することができました。3日はあまりお話しすることができなかったので、翌4日にシェムリアップを離れる間際にテントを訪れて再度お会いしてお話しをしました。
池内桃子さん。日本語教師としてカンボジアで働かれていたのですが、ひょんなことからPPSの活動に加わり、シェムリアップでサーカスのセールス＆マーケティング担当としてご活躍されています。
年間百数十万人が訪れる観光都市ですが、公演の集客にはご苦労されているようです。
一般周知活動はもちろんのこと、ホテルやレストランとの連携のお願いなど、あるいは多国籍のスタッフの中での業務など、ご苦労は計り知れませんが、カンボジアの人たちが大好きだという彼女にもうひとつの「熱」を見つけました。熱意という。
さてさて私、久々の海外でのサーカス公演を観てテンションは上がりっぱなしで、一緒に行った仲間からは、「カンボジアに何が目的で来たのか分からないねぇ〜」と冷やかされる始末ですが、それを即座に否定できずに一瞬の間を作ってしまう自分が恐ろしい。
それにしてもサーカスには何でも飲み込んでしまう懐の広さと寛容さがあると、改めて思い知りました。いいです、やっぱりサーカスって！
皆さまも、シェムリアップにお越しの際は、是非是非サーカスに足をお運びください。
（註）PPSとは：
カンボジアのNGO文化教育組織Phare Ponleu Selpak（ファー・ポンルー・セルパク。通称PPS）。無償でサーカスや絵画、伝統音楽等の文化教育を行うことで、若者たちの自立を促している。PPSの活動については以下サイトを参照。
http://www.accircus.com/blog_column/cambodia/
- ★公演名：ボリショイサーカス横浜公演
- ★場 所：横浜文化体育館
- ★公演日：2013年8月2日（金）10:30〜
- ★料 金：A席 4,500円
- ★公演名：ごちゃまぜアンサンブル ところで 第25回演奏会
- ★場 所：瀬谷公会堂
- ★公演日：2013年5月5日（日）
- ★料 金：無料
- ★公演名：木下大サーカス
- ★場 所：JR桜木町駅前
- ★公演日：2013年3月25日（月）
- ★料 金：2,800円(前売り)＋1,200円（ロイヤルブルー指定）
- ★公演名：シルクエロワーズ iD
- ★場 所：TOKYO DOME CITY HALL
- ★公演日：2013年3月17日（日）12:00〜
- ★料 金：A席 7,800円
- ★公演名：雑技夢幻スカイ・ミラージュ
- ★場 所：神奈川県民ホール 大ホール
- ★公演日：2013年3月4日（月）18:30〜
- ★料 金：A席 5,900円
- ★映画：ニッポンの、みせものやさん
- ★場 所：渋谷アップリンク
- ★上映日：2013年3月4日（月）
- ★料 金：1,500円
- ★公演名：セブンフィンガーズ LOFT
- ★場 所：神奈川芸術劇場
- ★公演日：2013年2月10日（日）13:00〜
- ★料 金：A席 5,000円
