アート見物記(1999年上半期)
- シルク空(1999.6.25)
- シャングリラ(1999.6.22)
- 野毛はなまる寄席(1999.6.18)
- アクティブトイ・フェスティバル99(1999.5.4)
- 「五人囃子」旗揚げ公演(1999.4.18)
- ワークショップ(1999.4.2)
- おもしろ邦楽セミナー・横浜のまつり囃子(1999.2.27)
- ボリショイサーカス(1999.2.18)
- ★プログラム名:骨のオ・モ・ヒ・デ
- ★出演者:シルク空(金井圭介、立川真也、藤井克文、高橋徹)
- ★制作:Cirque 空
- ★構成・振付:金井圭介
- ★期間:6月25、26、27日
- ★場所:スタジオPAC(東京都練馬区羽沢)
- ★入場料:2,800円
- ★内容:
-
パンフレットによると、シルク空とは汎マイム工房所属メンバー4人によって結成され、パントマイム、大道芸、サーカスを取り入れたアートとしての肉体表現を追求しているユニットのことです。
プログラムは、以下の小作品から構成されていました。
- traffic
4人のダンスからこのプログラムは始まります。
- ボール
「いらだち」を表現しているのでしょうか。足をばたつかせて、あるいはステージ上を目まぐるしく走り回りながら3ボールジャグリングをします。トリックとしてはカスケードがほとんどですが、ところどころにネックキャッチなどアクセントを交えていました。
- 一輪車
一輪車は最初は単なる物体として扱われ、やがては女性として擬人化され演者とダンス等を披露し、そうやって一輪車と親和(対話)する過程で演者は一輪車を乗りこなせるようになる、といったストーリーを感じました。
- ピン
やはりステージ上を目まぐるしく駆け回りながらの、クラブ1本・2本でのスウィングの後、3本での数々のトリック(カスケード、コラムス、チョップ、アンダーザレッグ or アーム、ビハインドザバック、1回だけのアルバート等)を披露し、最後は4本。
- ボールと3人
様々なフォーメーションで3つのボールを4人がスチールしあいます。
- つな
4人が出てきて一人一人が綱渡りに挑戦していきますが、待っている他の3人は下でユーモラスなダンスを披露。
- 休憩
休憩ですが4人はステージ上で8ケのカップを使ったゲームをしています。
結構面白そう!
- タンゴ
男と女が出会い、何やらシュールな状況下でアクロバットを交えたダンスをします。 - リング
天井から紐でつるされた大きなリングを使って様々なアクロバティックな動きを見せてくれます。
- festival
4人がステージ上でにぎやかにクラブのパッシングを披露。
- anniversary
ローソクの炎を使い幻想的な世界を表現します。最後は火吹きでドキッ!
- ★感想:
- 25日に行ってきました。1時間40分程度の作品。
倉庫を改造したスタジオ内で観客数は70〜80名ほど集まり満席状態でした。
このようなこじんまりとした環境下での肉体表現アートとしてのニューサーカスの動きは近年ヨ−ロッパ、特にフランスで活発のようですが、日本のアーティストではまずお目にかかれないと思っていたので、とても楽しみにして足を運びました。
アートの世界ではいつも実験的段階なので、これをもって断定的な評価は下し難く、もっともっといろいろな可能性を試してもらいたいと思います。特に金井さんは99年秋には文化庁海外研修員としてフランス国立サーカスに留学するので、帰国後の活躍が楽しみです。
常人がちょっとやそっとでは成し得ない超人的な肉体パフォーマンスを見せてくれるのがサーカスとするならば、私という観客はそういった「サーカス」を期待して観に行ったので少々期待外れの感を受けました。
張られた綱をそのまま渡るだけの綱渡り、中途半端なアクロバット、もう少し見応えが欲しいジャグリング等、息を止めてしまうようなテクニック的にはもっともっと上を期待します。
各人技量としては持ちあわせているのかもしれませんが、技量不足をダンスで包み込んでぼやかしてしまっている様にも感じられてしまいました。
4人はダンサーなのかサーカスアーティストなのか、今一つ狙いがはっきりしなかったというのが率直な感想です。
でも繰り返しますが、こういったアートの試みは大歓迎で大いに期待しています。
新しいプログラムができればまた足を運ぶでしょう。
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- ★公演名:ユーミンスペクタクル・シャングリラ
- ★主催:フジテレビ、ニッポン放送、TOKYO FM
- ★特別協賛:デイリーヤマザキ
- ★企画制作:関西テレビ放送、雲母社
- ★場所:国立代々木競技場第一体育館(東京公演)
- ★料金:S席11,000円、A席9,500円
- ★鑑賞日:6月22日 19時〜21時45分
- ★感想:
-
エンターテイメント性を追求し続けてきたユーミンのステージの集大成がこの「シャングリラ」でしょう。
「ザ・モスクワ・サーカス・オン・アイス」の面々が魅せるスケートでのスピード感あふれるアクロバットや空中でのアクト、そしてプロのシンクロチーム「ロシアン・パール」が魅せる水上で美しく華麗な演技。
それらがユーミン自身が歌い上げる曲と相まって、ステージ上で繰り広げられます。
音楽、サーカス、シンクロは絶妙なタイミングで交叉し合い、または並行して進行しますが、それぞれは邪魔し合うこともなく、各々が存在感をもちながらも調和を取るように配慮されているので、観客がどこを観てよいのか目があちこちに移ることもなく、演出の素晴らしさを感じました。
音楽、サーカス、クラウン、シンクロ、映像、音響、舞台、衣装・・・・・何から何まで超一流で、本当に細かなところまで神経が行き届いていて最高でした。
あんなにも素晴らしいショーを観られるなんて超ラッキーッでした。
シャングリラは確かに「夢」を私に与えてくれました。そのおかげでその日の夜は眠ることすらできずに、従って当然夢を見ることができませんでした。その代わりという意味で、シャングリラ自体が「夢」だったようです。
まだまだ興奮の余韻が残っています。
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- ★公演名:野毛はなまる寄席
- ★主催:横浜おやこ劇場協議会
- ★開催日:6月18日(金)19時〜20時40分
- ★内容:
-
- ★ひとこと:
- まくらに私の所属している「野毛祭囃子」が江戸祭囃子を演奏させていただきました。私は「鉦」担当でした。
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- ★公演名:aMLUX & BANDAI アクティブトイ・フェスティバル99
- ★場所:aMLUX(東京都豊島区東池袋)
- ★開催日:4月27日(火)〜5月9日(日)
- ★内容:
- aMLUX(アムラックス)とはトヨタの総合ショールーム(地上5階、地下1階)のことです。
ゴールデンウィーク中のイベントとして、アムラックス内全館あげて、バンダイのアクティブトイ(ハイパーヨーヨー、ジターリング、ハイパーディアブロ)のコンテスト、オフィシャルトリック認定会、初心者チャレンジコーナー、あるいはショー等の様々なイベントが開催されました。
5月4日(火)に息子と行き、息子は3種の認定にチャレンジし、参加賞としてハイパーヨーヨーのキーホルダーのつかみ取りをして10ヶほどゲットしてご満悦でした。
ショーでは、中村名人がハイパーヨーヨーのフリースタイルを2プログラム、Mr.DAIがディアブロのフリースタイルを3プログラム、そして2人でディアブロのデュオ演技を披露してくれました。
ご両人ともさすがに巧い!数多くの難しいトリックを黙々と次々にこなしていきますが、それゆえ緩急の差が無くどのトリックも同じように見えてしまうのは私だけでしょうか。
テクニックがあるだけに少々残念です。バンダイの方針には概して認定システムに基づく競技指向性が見受けられるので、エンターテイメント性を求めると少し期待はずれのところがあります。
特にご両人も演技中にはほとんど笑顔が見られないのは残念で、笑顔が見られるのは失敗した時の照れ笑いだけです。
それにしてもハイパーヨーヨーのオフィシャルトリックは、今年に入ってバージョンアップして前回より格段に難しくなりました。
オフィシャルトリックは1レベルにつき10のトリックから構成され、ハイパーヨーヨーに関しては「ベーシックレベル99」,「スーパーレベル99」,「H(ハイパー)レベル」,「THP・JPS(ジャパンプロスピナー)レベル」の4レベル、ディアブロは「DIA1(ディアワン)」,「DIA2(ディアツー)」,「DIA3(ディアスリー)」の3レベル、ジターリングは「THE SLINGER」,「COOL SLINGER」,「PRO SLINGER」の3レベルといったようにきめ細かに設定されています。
このようにトリックがきめ細かに決められていると、技術を向上させる上では、練習においてひとつの目安になるので有効かもしれません。
バンダイではヨーヨーやジターリングやディアブロのアクティブトイを「ハイパーゲーム」と称して次々にラインアップを揃えていくようです。さて次はどんなジャグリングが取り上げられるのでしょうか。
なおバンダイでは"DIABOLO"を"ディアブロ"と発音し、"ディアボロ"とは呼んでいません。
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- ★公演名:国際サーカス村プロジェクト1999「五人囃子」
- ★場所:前橋パブリックシアター
- ★公演日:4月18(日)14時〜15時30分
- ★内容:
-
国際サーカス村協会のプロジェクト公演(女性クラウングループ「五人囃子」による公演)の報告です。
国際サーカス村協会や五人囃子については、ホームページを参照してください。
クラウン公演では面白さは求めるものの、個人的には大声で笑わせてくれる必要はないし、笑いに関して言えば微笑みを与えてくれれば充分だし、さらに言うならばクラウンが私(観客たち)に見せてくれた笑顔をお土産に、来て良かったなぁ、と暖かさの余韻を楽しみながら帰れれば言うことなしと思っています。
そういった点では今回の公演を観終えても、まだまだ彼女たちの笑顔を一人一人鮮明に思い浮かべることができるし、何よりもまた会いたいという気持ちがあるくらいで、私は十分楽しめたし満足しています。
クラウンといっても人間が演じるわけで、その人間の動きの美しさを存分に見せてくれようとするわけですから、そういった点でまず驚いたのはクラウンの皆さんの身体の鍛え方が凄い!特に背筋や腹筋なんぞは桁違いにパワフルで、柔軟性に関してもたいしたものでした。話には聞いていた厳しいトレーニングの賜物でしょう。
クラウンにしてもジャグリングにしても身体表現法のひとつとしてとらえるならば、アーティストは己の肉体をさらけ出すわけですから、基本的な身体トレーニングは欠かせないものだと思います。
作品中にジャグリングも観ることができたので少し触れておきましょう。
でもアーティスティックなイマジネーションの世界のひとつとしてのジャグリング、つまりジャグリングのみを演じて見せているわけではなく、観客の想像力をかき立てるような遊びの世界を表現する一つの手法としてジャグリングを使っているので、ジャグリングだけを取りあげて感想を言っても無意味ですが、ここで見られたスカーフのジャグリングは気に入りました。
前場面で伏線としてスカーフ自体が有効に使われていて、ごくごく自然にスムーズにスカーフジャグリンへと移行します。クラウン4人、各々が舞うようにスカーフを使ってジャグリングをし、かつ各人が絡むようにスチールをし合いながら次の場面へと移ります。
スカーフは初心者用アイテムとしてほとんどのジャグラーは取りあげませんが、ああいった演出で見せられるとスカーフもバカにしたものではないなと、少々反省しております。
開演前に演出家のクリューコフさんにお話を伺った際に、ジャグリングに関しては「まだまだ」と謙遜していましたが、クリューコフさん自身7ボールをこなす元ジャグラーでもあるだけに素晴らしいアイデアでした。女性ならではの美しさが出ていたし、各人がそれぞれ結構凝ったトリックをこなしているので感心しました。
素顔の彼女たちはとても元気で素敵な女の子たちです。
でも芸の話になれば真剣な表情でプロの顔を垣間見ることができますが、険しい道を歩み始めたばかりでこれからが本当の意味での勝負です。可能性を感じさせてくれるだけに期待しています。
「五人囃子」はこれから全国公演予定です。お近くに来た際にはぜひご覧ください。
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- ★イベント名:野毛大道芸フェスティバル
- ★場所:野毛地区、みなとみらい21(MM21)地区
- ★公演日:4月24日(土)〜25日(日)
- ★内容:
- 24日は雨天のため青空の下での大道芸は中止。
25日は暑いまでの晴天に恵まれ、心うきうき状態で出かけました。
野毛大道芸は、野毛地区とMM21地区と、広範囲(広域)で開催されるようになったため移動が大変ですが、ポイント数もかなり多くなったせいかあらかじめお目当てのパフォーマーを決めておけば、それほど待ち時間もなく観ることができるでしょう。
私が観たパフォーマーのうちジャグリングのみを感想として記します。
- バート・バンダイク(綱渡り、ジャグリング)
トリは観客にサポートさせて綱を張り、その上でのトーチジャグリング。あぁ俺は今、大道芸フェスティバルに来ているんだなぁと実感できるパフォーマンス。
- to be 2(アクロバット、ジャグリング)
3人ともサーカス学校を卒業しただけあって、身体の動きはダイナミックでかつ美しいです。
鍛え上げられた肉体から繰り出されるアクロバティックな動きにジャグリングが加わったその演技はまさしくアートです。
初来日ながら日本語を必死に勉強したかいもあって、観客とのコミュニケーションも楽しく愉快にできていましたが、彼らならおしゃべり無しでも、オリジナリティあふれる華麗でスリイrングな演技で観客を十分魅了できるでしょう。
ジャグリングの美しさを再認識でき、満足満足。
- キップ・レイノルズ(コメディジャグリング)
何回かは来日していて、小気味よいリズムでの演技は私のお気に入りです。
ハット、皿回し、ボール、リング、ローラボーラ、一輪車、ナイフ・・・・・次から次へと目まぐるしくスピーディにいろいろな道具が出て楽しいジャグリングを見せてくれます。
サイレント(おしゃべりは無し)ですが、観客とのコミュニケーションは十分とれているし、何より良く動きます。その動きはメチャメチャのようですがしっかりと計算され尽くされ、ジャグリングの技術も確かなものです。とにかくプロというものを感じさせるアーティストです。
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- ★イベント名:ワークショップ(ディック・フランコ)
- ★場所:神奈川県立青少年センター
- ★公演日:4月2日(金)18時30分〜20時30分
- ★内容:
- ディック・フランコ(Dick Franco)さんを迎えてのワークショップが開催され、急遽決定したにも関わらずプロを含む二十数名のジャグラーが参加しました。
ディックさんはアメリカのショービジネスの世界で、数十年もの間トップジャグラーとして全世界を飛び回って活動しているだけあって、その考え方にはプロとしての確固たる信念がうかがえます。
彼については、ホームページが参考になります。
ワークショップは、参加者から自由に質問を受け、それにディックさんが答えるという形式で進められました。
通訳の方に的確に通訳していただいたにも関わらず、こうして書き出してみるとディックさんの言ったことが必ずしも正確には伝わらないという危惧はありますが、ワークショップを振り返ってみましょう。
- 5ボールの練習方法
3つあるいは4つのボールを使っての5ボールの練習方法を紹介し、ジャグリングの練習における共通的な考え方について言及。
- ジャグリングにはテンポ(リズム)が大切
- 静かな場所で練習し、音を聴きそのテンポをつかむ
- テンポを自分の中に刻み込む
- トリックには各々特有のテンポがあり、それを聴き分ける
- 同じ軌跡を描くように注意すること
- できないトリックに関しては、まず小さい技(細かい技)に分解して一つずつ練習
- 一つのトリックができたら別の似たようなトリックに挑戦する
- ビハインド・ザ・バックの仕方
(略)
- ピルエットの仕方
- 投げて、回る、という2つの動作をはっきりと区別すること。つまり投げ終わる前に回るな。
- 1つを投げ上げてピルエットをする時には、身体の中心高く真っすぐに投げ上げる。
- 3つのボールを投げ上げてピルエットをする場合にはコラムスの方が見栄えがするし、カスケードのように空中でぶつかり合う心配も無いので、コラムスを薦める。
- ヘッドロール
身体に与えるダメージを考え、1回で10分以上続けて練習しないこと。
- アルバート、トレブラ
(略)
- ミッド・エアー・キックアップ
(略)
- 演技上気をつけていること
ディックさんいわく。
「ジャグラーのために仕事をしているわけではなく、あくまで観客は普通の人たちなのだから、何を演じているか分からないようではだめで、トリックの違いがはっきりするように見せることに心がけている。例えば身体の上の方で演ったり、あるいは下の方、あるいは右の方で演ったりと、1ケ所にとどまって演っているのは間違いである。また意外性のあることを演じ、エンディングに向かって波をつくりながら徐々に高めていくような演技をすべきである。」
確かに演技中に彼はよく動きます。あれほど動いて道具は落ち易くならないのだろうか、落としたらどうするのだろうと前々から疑問に思っていたのですが、演技中に道具を落とした時はどう対処するのかといった質問に対しては、未だ落としたことはないといった驚くべき回答に、プロの厳しさを僅かながらでも感じ取ることができ、身が引き締まる思いでした。
最後には彼のボールジャグリングのプログラムを演じてもらい、時間の短さだけが悔やまれるワークショップでした。
- ★おまけ
-
ディックさんは普段はとても穏やかな紳士で、何度か来日しているせいもあり大変な親日家で、、特に和食や日本酒が大好物です。
また在米の曲独楽師のこま鶴さんとも大の親友で、娘さんはこれまたおなじみのジャグラー、Noelle Francoさんです。
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- ★公演名:ボリショイサーカス
- ★場所:東京ドーム前特設サーカス劇場
- ★公演日:1998年12月23日〜1999年2月21日
- ★内容:
-
熊のサーカス
ジャグラー(ロマン・マクシモフ)
空中アクロバット(セルゲイ・ストレレツキー)
芸術的アクロバット(アレクサンドル・ワリーエフ指揮)
クラウン(ラーダ&アレクサンドル・サルナツキー)
猿のサーカス
棒上アクロバット(ワレリー・プザコフ指揮)
空中フラフープ(ベーラ・アキローワ)
クラウン
疾走!ジギド(ユーリー・メルデーノフ指揮)
<15分休憩>
空中ブランコ(ニコライ・アキーロフ指揮)
クラウン
ボールのアクロバット(マイヤ・グーゼフ)
象のサーカス
- ★ひとこと:
-
2月の千秋楽近くの平日の午後(18日14時〜)に行ったのですが、立ち見が出るほどの超満員でした。
今回のボリショイは若いアーティストが多かったように思いますし、相変わらず動物芸は多彩で楽しむことが出来ました。ここではジャグリングの演技を、(間違っているかもしれないけれど)記憶の範囲内で紹介します。
ジャグリングは、ロマン・マクシモフという男性の方が演じていました。
- 5ボールで、カスケード(Cascade)、マルチプレックス(Multipulex)、ネックキャッチ(Neck Catch)
- 6ボールで、ファウンテン(Fountain)
- 5リングで、カスケード(Cascade)、ピルエット(Pirouette)
- 3クラブで、カスケード(Cascade)、アルバート(Albert)、トレブラ(Trebla)、ビハインド・ザ・バック(Behind The Back)、アンダー・ジ・アーム(Under The Arm)
- 4クラブで、ファウンテン(Fountain)しながらピルエット(Pirouette)
- 5クラブで、カスケード(Cascade)、(Behind The Back)、アンダー・ザ・レッグ(Under The Leg)
- 6クラブで、ファウンテン(Fountain)
サーカスでは、直径13mのリングを観客が取り囲むような形になるので、アーティストは実によく動きます。劇場でのステージでは上手(かみて)−下手(しもて)の左右での動きが主ですが、サーカスではバックステージから勢いよく前方に飛び出し、円形のステージに合わせて直線的ではなく円を意識した動きなど、豪快な演技を観られるのが楽しみです。
このロマン・マクシモフさんは、このような派手な動きはあまり観られませんでしたが、数々のトリック(技)をスピーディに決め続けます。
特に渾身の力を込めて投げ上げた道具が示す頂点の高さには驚きます。どのくらいの高さでしょうか、ほとんど天井にぶつかるくらいで、20m前後は上がっているでしょう。
これだけ高く上げれば手元に落ちてくるまで、宙返りだろうが、ピルエット数回だろうが、タバコを一服しようが(冗談)、何でも出来てしまいそうですが、彼は出来ないわけではないのに何もしません。よく考えたらそりゃそうだ。観客の目は道具を追い、これだけ高く上がれば視界から彼自体が消えてしまうので、下で待っている彼は何をやっても(アッカンベーをしても)観客は気づかないので無意味です。待つのもつらい?!
- ★参考:
-
ジャグリングのトリック名などの用語については、『ジャグリング小辞典』が役に立ちます。
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