アート見物記(2003年)

  1. 負け犬の遠吠え Vol.9(2003.12.19)
  2. 大見世物(2003.12.5)
  3. Yoshimiのパントマイム舞台(2003.11.29)
  4. マドリードのサーカス(2003.11.16)
  5. ブリュッセルのサーカス(2003.11.14)
  6. リバーダンス(2003.11.8)
  7. マルセル・マルソー(2003.10.15)
  8. ファイヤー・オブ・アナトリア(2003.9.25)
  9. Kabarett CITTA' Vol.3(2003.9.13)
  10. シャングリラU(2003.9.13)
  11. 竿灯(2003.8.29)
  12. ART DAIDOGEI(2003.8.27)
  13. ART DAIDOGEI(2003.8.26)
  14. レニングラード国立舞台サーカス(2003.8.23)
  15. STOMP(2003.8.22)
  16. 金井圭介によるレクチャー等(2003.8.21)
  17. 映画「パイレーツ オブ キャリビアン」(2003.8.19)
  18. ART DAIDOGEI(2003.8.13)
  19. ART DAIDOGEI(2003.8.11)
  20. Mr.マリック新超魔術LIVE TOUR 2003(2003.8.10)
  21. ビーシャ・ビーシャ(2003.8.9)
  22. blast!(2003.7.26)
  23. くるくるデジャブ(2003.7.4)
  24. シャングリラU(2003.6.21)
  25. 負け犬の遠吠え Vol.8(2003.6.13)
  26. シャングリラU(2003.6.8)
  27. シャングリラU(2003.6.6)
  28. コメディ・クラブ・ラウンジ(2003.6.1)
  29. 第27回野毛大道芸(2003.4.19〜20)
  30. キダム(2003.3.21)
  31. おもちゃと遊びのフェスティバル(2003.3.15)
  32. 負け犬の遠吠え Vol.7(2003.3.11)
  33. キダム(2003.3.8)
  34. 星屑のヴォワイアージュ(2003.2.28)
  35. キグレ New サーカス(2003.2.15)
  36. 木下大サーカス(2003.2.14)
  37. SAM Japan 例会(2003.2.11)
  38. ストリートパフォーマンス(2003.2.9)
  39. キグレ New サーカス(2003.2.9)
  40. Kabarett CITTA' Vol.2(2003.2.7)
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【負け犬の遠吠え Vol.9】

★公演名:ダメじゃん小出ソロライブ:負け犬の遠吠え Vol.9
★公演日:2003年12月19日(金)19:30〜21:00
★会 場:内幸町ホール
★内容:
アンパンマン
ならずもの刑事
マニフェスト
電車
ニュース・天気予報
オダ製作所
★ひと言:
今までのPlanBや銀座小劇場の会場とは雰囲気が違うせいか正直言って戸惑い気味でした。
ん〜、今までの会場の方が面白さがダイレクトに伝わってくるようで良かったように思うのですが、ファンが増えたせいで広い会場になったのかな。
今までは入りきれない人が結構いたようだし、今回も予約で客数は埋まったようで、ダメじゃん人気恐るべし。
気になった点を2、3。
ギャグが続いた時のしゃべりに間がないので、ギャグによって観客が笑っている時に、即次のギャグを言われてもそれが聞き取れず残念です。観客の反応をくみ取りながら笑いをとれればと、非常に残念でした。
それと政治家、マスコミなどの権力を持ったものに対してならばいざ知らず、一市民個人を誹謗するような発言は素直に受けがたいです。

【大見世物】

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★展 示:大見世物(江戸・明治の庶民娯楽)
★行った日:2003年12月5日(金)
★会 場:たばこと塩の博物館
★入場料:300円(当日)

【Yoshimiパントマイム舞台】

★公演名:女にはご注目!
★公演日:2003年11月29日(土)17:30〜18:30
★会 場:ギャラリー布う
★入場料:2,300円(当日)
★出 演:Yoshimi
★演 目:
朝の目覚め
そうじ婦の夢
ストリップを観る男
布と女
LOVE
バーチャル図書館〜注文の多い料理店〜
老女の魂
★ひと言:
“ギャラリー布う”のオーナーがYoshimiさんのファンで今回の公演が実現したようですが、固定ファンが持てるほど彼女の実力がついてきたという証でしょうね。彼女へのインタビューはジャグパル22号で読めます。

【マドリードのサーカス】

別ページでどうぞ

【ブリュッセルのサーカス】

別ページでどうぞ

【リバーダンス】

★公演名:リバーダンス2003
★公演日:2003年11月8日(土)13:00〜15:20
★会 場:東京国際フォーラム ホールA
★入場料:9,500円(A席)
★主 催:TBS/TOKYO FM/朝日新聞社

【マルセル・マルソー】

★公演名:マルセル・マルソー公演
★公演日:2003年10月15日(水)19:00〜21:00
★会 場:鎌倉芸術館小ホール
★入場料:10,000円
★主 催:MMTパントマイム

【ファイヤー・オブ・アナトリア】

★公演名:ファイヤー・オブ・アナトリア“The Fire of Anatolia”
★公演日:2003年9月25日(木)19:00〜21:20
★会 場:NHKホール
★入場料:3,000円(A席)
★ひと言:
トルコに出張して以来、マイブームは“トルコ”。今年2003年は「日本におけるトルコ年」で、トルコに関連したいろいろなイベントが開催されていますが、そのひとつです。
トルコ・ダンススペクタクルと銘打って総勢約80人にも及ぶダンサーがエネルギッシュなダンスを披露します。
が、リバーダンスを意識したパフォーマンスがあったりして、どこがトルコなんじゃいと思ったりする内容もあるのですが、さすがに20人以上によるベリーダンスには、これぞトルコ!とぐっと身を乗り出したり、メブラーナ旋舞が披露されれば何やら神秘的な感覚に陥り、あぁまた行きたい。

【Kabarett CITTA' Vol.3】

★公演名:カバレットチッタ(Kabarett CITTA' Vol.3)
★公演日:2003年9月13日(土)19:00〜22:20
★会 場:CLUB CITTA'(神奈川県川崎市)
★出 演:
ジェームス、山本光洋、三雲いおり、ダメじゃん小出、ダンスアラベスク、kaja、がーまるちょば、恋女房、神山一朗、水中三姉妹、ふくろこうじ、クラフトメン、タルタルホスピタル、東京チンドン倶楽部、カバCスペシャルバンド(CICALA-MVTA)、ふちがみとふなと
★入場料:4,000円(当日)
★ひと言:
シャングリラUが終わってからすっ飛んで行きました。やや疲れ気味ではありましたが、毛色が全く違ったショーのため別腹で楽しめました。
コンセプトがはっきりしている分、3回目ということもあって良くまとまってきていると思うし、何より会場の造りが好きで、テーブル席では特にゆったりと楽しむことができます。
会場へは40分ほど前に到着したのですが、早くも劇場外ではちんどんと恋女房が、劇場中ではがーまるちょばがグリーティングをしているではありませんか。公演中にはベリーダンスのお姉様方(総勢十数名)が、恋女房が、そしてMC役の三雲いおりさんが観客席の中で大活躍。
これでもかこれでもかと観客を楽しませようと、知恵のあらん限りを尽くしてのサービスの徹底ぶりには脱帽です。
でもどうなんだろう、忙しすぎませんか。私なんかは寄席のゆったりした流れと「間」も好きなんですけれど、あまりに「間」というものを恐れすぎていないでしょうか。少しの「間」、それも時間と空間の「間」を埋めるがごとくの演出としては早くも行き着くところまで行ったような気がします。
個人的には開演数十分前の「あぁ、早く始まらないかなぁ・・・」といったワクワクドキドキのあの待たされる時間というのも好きなんです。
個別の演技としては、どうにも納得のいかないものがありましたが、それは割愛するとして、一番印象に残ったのは水中三姉妹です。前回といい今回もその破天荒な発想には仰天、パワフルな鬼気迫る踊りには魅了されました。

【シャングリラU】

★公演名:シャングリラU
★公演日:2003年9月13日(土)14:00〜16:45
★会 場:横浜アリーナ
★入場料:9,800円(A席)
★ひと言:
4回目ともなるとすっかり余裕、余裕。またまた十二分に楽しませていただきました。素人目にはもう何も変更する必要はないと思われても、それでも手を加えている箇所が幾つか目にとまりました。実際はもっともっと多くの修正が日々なされているのでしょう。妥協という言葉はないのでしょうね、恐れ入ります。
フィナーレでユーミンがアーティスト全員の名前を紹介するシーンではジーンとしてしまいます。超人的な演技を披露してきたアーティストたちが、名前を呼ばれた時に見せる笑顔は普通の人そのものです。その時には何だか超人的なアーティストがごくごく身近に感じられます。
長かった国内ツアーもこの横浜で終了。今度は香港に飛ぶそうですが、さすがにそこまでは行けない。

【竿灯】

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★イベント名:学会アトラクションにて
★公演日:2003年8月29日(金)
★会 場:秋田大学手形キャンパス
★ひと言:
某学会に参加し、そのアトラクションでの「竿灯」を楽しみました。竿灯には大若、中若、幼若があるそうですが、今回は大人用の竿灯である長さ12メートル、重さ約50kgもある大若二本の竿灯を観ることができました。お囃子にあわせるように、竿灯を手のひら、額、肩、腰などに乗せながらバランスをとります。
サーカスで言う「差しもの」と共通するところは多く、大変興味深く観ることができました。終わった後に竿灯を持たせてもらいましたが、その重いこと。
8月上旬に行われる竿灯祭りを是非楽しみたくなりました。
そう言えば平成9年8月7日放映のNHKの番組「ときめきにっぽん 高く掲げよ光の稲穂 - 秋田・竿灯祭り -」ではお祭りを生中継していました。元々は「ねぶり流し」という悪霊退散と五穀豊穣の豊作祈願が目的の行事だったようで、稲穂に見立てた竿灯を見ていると、お祭りというのは単なるフェスティバルではなく、そこにある風、光、音そしてにおいを感じ取る文化だということがはっきり分かります。

【ART DAIDOGEI(アート・ダイドウゲイ)】

★イベント名:日本テレビ開局50周年記念 ART DAIDOGEI
★公演日:2003年8月27日(水)
★会 場:日テレプラザ
★観たパフォーマー:
A & O(男女ペア)

【ART DAIDOGEI(アート・ダイドウゲイ)】

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★イベント名:日本テレビ開局50周年記念 ART DAIDOGEI
★公演日:2003年8月26日(火)
★会 場:日テレプラザ
★観たパフォーマー:
グリチェンコ・ブラザーズ(ウクライナ・男性2名):ハンドトゥハンドで息を飲む演技で、これだけ間近に観ると迫力があります。
シルク・バロック(フランス・女性2名):ブランコを使って女性二人が空中で美しい演技を披露します。
ヤニック(フランス・男性1名):ディアボロですが少々変わっています。紐の片端は垂直に立てた棒に固定され、もう片端は手に持っている状態でのディアボロですが、紐は二組あります。なかなかのアイデアものです。

【レニングラード国立舞台サーカス】

★公演名:レニングラード国立舞台サーカス
★公演日:2003年8月23日(土)11:00〜13:00
★会 場:よこすか芸術劇場
★入場料:2,500円
★内容:
★ひと言:
演技内容から察すると超一流のメンバーとは言い難かったけれど、たくさんの演技がテンポ良く出てきて、テントで観るようなサーカスの楽しさは、夏休みの家族連れには十分に伝わったのではないでしょうか。

【STOMP】

★公演名:STOMP
★公演日:2003年8月22日(土)19:00〜20:45
★会 場:東京国際フォーラム ホールC
★入場料:6,500円
★ひと言:
STOMPが初来日してから10年くらい経つのでしょうか。ようやく観ました。
思えば最近とみにリズムをベースにしたパフォーマンスをよく見かけるようになりましたが、このSTOMPが結構影響しているのかもしれませんね。
で、観た感想ですが、あまり響くものを感じなかった。何故ならばごみバケツ、デッキブラシ、新聞紙、はたまた自らの肉体等あらゆる物を打ち鳴らしてリズムを作り出すのですが、どんなにテクニックが凄くても、こりゃ面白いと思ったのは最初の数十分で、その後は所詮は雑音の集合体なので100分以上も楽しくは聞いていられません。
ストリートで楽しむには良いのかもしれませんが、1,500人も入るようなホールで聞くには少々無理があるのでは。

【金井圭介によるレクチャー等】

★公演名:金井圭介によるレクチャー&デモンストレーション
★公演日:2003年8月21日(木)19:30〜22:30
★会 場:恵比寿 五画ギャラリー
★入場料:1,000円(ドリンク付)
★ひと言:
金井圭介さんと過ごす3時間。ワンルームの部屋に集まったおよそ20名の観客が金井さんのトークを聞き、ダンスやジャグリングを楽しみました。
約10本のろうそくを半径数メートルの円周上に均等に置き、電気の照明を消した暗闇の中でのクラブジャグリングはとても神秘的でした。
金井さんとお話しする時間が持てたので聞いてみました。
NHKで放映されたドキュメンタリー「めざせ21世紀のサーカス−仏・エリート養成校の青春」の中でシルク・イシのジョアンヌさんが悩んでいる金井さんに「自分にとってサーカスが何なのか見えなくてはだめ」とアドバイスしていたのですが、その「何か」は見えてきたのでしょうか。
「ん〜、即答は難しいですねぇ。」と言いつつ二つのキーワードを教えてくれました。
“ソロ(一人)”・・・ダンサーでもあるけれどサーカスにこだわりを持つ彼はソロで表現するサーカスを心に描いているようです。
“竹”・・・竹製の独特のクラブを使っていますが、竹のような日本的な物に惹かれているとのこと。
ソロのサーカスと言えば、私にはシルク・イシを思い浮かべます。金井さんの抱くイメージは恐らく違うのでしょうが、その具現化したステージを我々に見せてくれるのを楽しみに待っていましょう。

【ART DAIDOGEI(アート・ダイドウゲイ)】

★イベント名:日本テレビ開局50周年記念 ART DAIDOGEI
★公演日:2003年8月13日(水)
★会 場:日テレプラザ
★観たパフォーマー:
中国雑技段(中国・女性3名)

【ART DAIDOGEI(アート・ダイドウゲイ)】

★イベント名:日本テレビ開局50周年記念 ART DAIDOGEI
★公演日:2003年8月11日(月)
★会 場:日テレプラザ
★観たパフォーマー:
ローマン(スイス・男女3名):ウッドベースの生演奏にのせたディアボロの演技。
イナ&マキシム(ロシア・男女2名):垂れ下がった1本のロープを使っての空中演技。タンゴのリズムに乗って軽快でかつダイナミックな演技を披露。気に入りました。

【Mr.マリック新超魔術LIVE TOUR 2003】

★公演名:Mr.マリック新超魔術LIVE TOUR 2003
★公演日:2003年8月10日(日)18:30〜
★会 場:横浜市民文化会館館内ホール
★入場料:5,500円
★ひと言:
ゲストはマギー司郎さん、Dr.ZUMAさんとキャラクターの異なるマジシャンが揃いとても楽しく過ごしました。
何度でも書いちゃうけれど私が大学3年生の時に三越劇場でのテンヨーマジックフェスティバルでマリック(当時は本名の松尾昭)さんと同じステージに上がったのが最初の出会いです。(かれこれ28年ほど前)
そんなこともあってマリックさんの動向には関心があり、この公演はとても楽しみにしていました。
観客全員にあらかじめスプーンが配られ公演の最後に、全員がマリックさん指導の下スプーン曲げに挑戦するのですが、な、なんと、私曲げちゃったんです、スプーンを!初体験。会場を見渡しても一割程度の人しか出来なかったようですが、感動ものでした。

【ビ−シャ・ビーシャ!】

★公演名:ビーシャ・ビーシャ
★公演日:2003年8月9日(土)16:00〜17:10
★会 場:赤坂ACTシアター
★入場料:7,800円
★ひと言:
台風が大接近していて大雨の日だったのですが、どうせ公演を観てもずぶぬれになるので気にせず出かけられました。
興行的にうまくいったとすればこれはアイデアの勝利ですね。よく考えましたわ。
なんせそんなに広くない空間に数百人がすし詰めの朝の満員電車状態で、立ちっぱなし。口を半開きにして天井や壁のパフォーマーを見上げていれば、上からは滝のように水が降り注いでいて当然床はべちゃべちゃ・・・それでも観客は大喜びで、打ち鳴らされる太鼓のリズムにあわせて飛び跳ねます。
またパフォーマーは観客の中に入ってきて、叫んだり抱きついたりとやりたい放題。
中年のおじさんにはちょっと場違いかと思いつつ楽しまにゃ損・損。

【blast!】

★公演名:ブラス・エンターテイメント blast!
★公演日:2003年7月26日(土)13:00〜
★会 場:Bunkamura オーチャードホール
★ひと言:
本来野外スタジアムやグラウンドで行われるドラム・コーをステージ用にショーアップしたユニーク作品で、具体的には打楽器、管楽器、そしてヴィジュアル・パフォーマンスの3つのユニットからくり出される音楽とダンスによるエネルギッシュなショーです。
音楽のダイナミックでスリリングなことはもちろん、カラーガード(color guard)と呼ばれる、フラッグやライフル、サーベルを模擬した道具をアクロバティックな動きと共に自由自在に操る様はジャグラーもびっくりです。
ドラク・コーとは元々は米軍の音楽隊に発祥、軍の訓練の一環として、また公式行事での演奏等が目的とされていたので、その一糸乱れぬフォーメーションの動き等、その高い芸術性、テクニックには驚きです。
また新しい世界をのぞき見できてうれしい!ドラム・コー・インターナショナルDCI(Drum Corps Internationalというコンテストがあるそうで、これまた興味津々。

【くるくるデジャブ】

★公演名:くるくるデジャブ 〜くるくるシルク Vol.4〜
★公演日:2003年7月4日(金)19:00〜
★会 場:中野ザ・ポケット
★内容:
★ひと言:
青色を基調とした舞台にドラマ性をもたせた演出で、3人が競い合うように、しかしながらお互いに協調しつつ演技を進めていきます。
JugPal20号でのインタビューでお話しいただいたのでが、この公演のためにシフォン(天井からぶら下がった布を使ってのサーカスアクト)には力を入れずいぶんと練習されたようで、3人共に身体がぐっと引き締まっていました。もちろん見応えはあったのですが、柔軟性が不足しているようで演技にもう少ししなやかさが欲しかったです。

【シャングリラU】

★公演名:シャングリラU
★公演日:2003年6月21日(土)14:00〜 (2時間40分公演)
★会 場:国立代々木競技場第一体育館
★ひと言:
3回目ともなると余裕が出てきたのか、「コンサートのような、サーカスのような、アイスショーのような世にも珍しいショー」とユーミン自身が語ってくれた、歌もサーカスもアイススケートも一緒くたに受け入れ、この珍しいショーを楽しむことができるようになりました。
9月公演ではもっと楽しむぞ!

【負け犬の遠吠え Vol.8】

★公演名:ダメじゃん小出ソロライブ:負け犬の遠吠え Vol.8
★公演日:2003年6月13日(金)19:30〜21:00
★会 場:銀座小劇場
★ひと言:
もう8回目なんですね。
熱烈なファンも多いようで小出さんが出てくるだけで客席から笑い声が漏れます。
発想は相変わらず奇想天外で、台詞もよく考えられていて凄いわ。
喋りも相当上手くなってきていますが、噺家のような粘りというかしっとり感のある“語り”とは違って乾いた喋りなのですが、ネタがネタだけにかえってその方がさらりとして良いのかもしれません。
また背景のスクリーンに映像を映し出しての試みも前作同様面白いのですが、取り入れる時間的割合としてはそろそろ上限かと思います。
何故なら映像を取り入れたパフォーマンスは、マジックやコント等で良く見かけるようになりましたが、映像はあまりにもダイレクトすぎます。
小出さんのパフォーマンスは、あり得ないシチュエーションの設定の中でシリアスな社会的問題をいじくって、観客はそのギャップを楽しんでいます。
まさしく小出ワールド内でイマジネーションをフルに駆使して観客は遊んでいます。
背景もなく使う道具も椅子だけ、ぬいぐるみだけ、あるいはかぶり物ひとつだけとか非常にシンプルで、それだからこそ何回観ても面白いのです。
(このライブを観たことのない人には理解不能でしょう。ごめんなさい。みんな観てね。)
今度は一体どんな世界に我々を引きずり込んでくれることやら・・・・・。


【シャングリラU】

★公演名:シャングリラU
★公演日:2003年6月8日(日)16:00〜 (2時間40分公演)
★会 場:国立代々木競技場第一体育館
★ひと言:
ゲネプロとは違い、観客はノッていましたねぇ。
一方私は見方に少し余裕ができてきたようだ。

【シャングリラU[公開リハーサル]】

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★公演名:シャングリラU[公開リハーサル]
★公演日:2003年6月6日(金)18:30〜 (2時間40分公演)
★会 場:国立代々木競技場第一体育館
★ひと言:
1973年発売の荒井由美のアルバム「ひこうき雲」のことは良く覚えています。
当時大学生の私は、とても気に入って何回も何回も繰り返して聴いていました。
ご存じの通りそれ以来ユーミンは日本の音楽界の先頭を走り続けています。
熱烈なファンではないけれども、いつもユーミンの音楽はテレビやらのマスコミを通して何らか耳に入り続け、家には結構CDなんかもあったりして、いつも側にいるといった感じです。
ユーミンは私より一才年上ですが、同じ年代でこれだけ凄い人がいると、全く面識がないにも関わらず、何故だか自慢したくなってしまいます。
(知らない人であろうが、友人や会社の同僚、はたまた連れ合いのような身近な人でも、同じ世代で自分にとって誇れる人がたくさんいればいるほど、人生は豊かだと思う。)
そんなユーミンがサーカスを組み入れたコンサート「シャングリラ」を発表したのが1999年。
ユーミンとサーカスが結びつくなんて、その時までは想像すらしませんでした。
全く関係が無く平行線のままであり続けると思っていた、2つの関心事がある日突然交わるなんてことはそう体験できることではなく、私にとって痛快そのものでした。
今回は前作よりもあらゆる面でスケールアップされ、舞台構成やら照明やら圧倒されっぱなしです。
特に照明は会場全体をステージと一体化するがごとく、観客席をも多彩な照明が覆い尽くし「氷の惑星」という未知の世界の雰囲気をかもし出しています。
そう今回の設定は「氷の惑星」。
そこには巨大難破船、タイムマシン等が姿を現し、その中で超人的なサーカスアーティストが空中を舞い氷上を舞います。
演技に関しては、「技術的な高さではなく、美しさが重要(松任谷正隆)」という方針からか全体的にアクロバティックな動きが抑え気味のような気がしました。
また設定がはっきりしている分、夢の世界を謳う割にはリアリティ感がありすぎて、前作以上には夢の世界には浸れなかったというのが率直な感想です。
まぁとにかくジャグリングを含めサーカスアクトは空中ブランコ、トランポリン、バンジー・・・何でも出てきてとにかく総ざらいといったところです。
もちろんどれひとつとっても十分に楽しめます。
氷上のジャグリングは、普段観るジャグリングとはひと味違って興味をそそられ、特に2人でスチールをしながらの氷上でのボールジャグリングは想像以上に美しく楽しいものです。
ところでユーミンもサーカスも大好きな私としては、このようなショーには戸惑ってしまうのです。
ユーミンの歌とサーカスを別々に扱って観てしまうのです。
つまりショーの中でもユーミンはユーミンとして、サーカスはサーカスとして切り出して別個に観てしまうので、ショーの後は混乱して燃焼しきれずモヤモヤが残りました。
以前からかなり多くのアーティストが、サーカスやマジックをコンサートの添え物的に使っていて、そういった類とは違い、確かにシャングリラのサーカスというアートと四つに組もうとしている姿勢は十分に伝わってきます。
だからこそそんな楽しみ方は損だと思うのですが、どうしてもサーカスのことが気になってしょうがない。


【コメディ・クラブ・ラウンジ】

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★公演名:コメディ・クラブ・ラウンジ
★公演日:2003年6月1日(日)19:00〜20:00
★会 場:六本木ヒルズアリーナ
★ひと言:
こりゃ文句なく面白かった。
シュニードレス(男性2人組)とフルハウス(男女2人組)が出演しました。
開店準備に追われるバーを舞台に、支配人ママと掃除夫と雇われパフォーマーが繰り出すドタバタ劇で、お洒落でスピーディなキレのある演技は久々にコメディを観たという感じです。
シュニードレスはひとつひとつの仕草や表情が可笑しく、フルハウスのジャグリングも見事ですが、二人の掛け合いも息がぴったりで、特にピアノの曲弾きは見事で、あっと言う間の1時間でした。


【第27回野毛大道芸】

★イベント名:第27回野毛大道芸
★観覧日:2003年4月19日(土)、20日(日)
★会場:横浜市野毛地区、みなとみらい21地区
★観たパフォーマンス(○は19日、◎は20日):
○DAISUKE
観客が少なかったせいもあるのでしょうか、いつものキレが少々無くパワー不足でした。メインの綱(ガネ)渡りも安定性に欠けていたし、残念です。
○福居一大・典実(津軽三味線)
津軽三味線は30年ほど前、初代高橋竹山さんの演奏をレコード等で良く聴いていました。
最近はネオ邦楽と称して津軽三味線もブーム真っ只中ですが、久々の生演奏を聴いてジーン!
○王健、王輝
待ってました、ダブル王コンビ!
お二人による「流星」、王輝さんの4段に重ねられた輪の最上段をくぐり抜ける「鑚圏」、お馴染みの王健さんの5段積みローラボーラ。
何回観てもハラハラドキドキ。
○ホッチポッチ
聞き慣れないユニット名だったので誰だろうと行ってみたら、しゅうちょうとちはるさんじゃあないですか。
夫婦ユニットだったらテーマの「家族」にぴったりですね。
ちはるさんは飛び抜けた超明るいキャラと、得意の柔軟性を生かしたアクロバットで観客を笑わせて驚かせ、2人ともサーカス村学校で鍛えられているだけあってコンビネーションもぴったり。
しゅうちょうの肩にちはるさんが乗ってのローラボーラも見応えあり。
○アパッチ
知名度、人気ともピカイチですね。
会場のパシフィコ横浜円形プラザ広場は最も離れた場所ですが、彼目当ての観客が続々と集まってきます。
広場はだだっ広いので、得意のBMXアクロバットも気持ちよさそうにのびのびと演っていました。
○ホッチポッチ
2回目。しゅうちょうのジャグリングも決まっていたしこのユニットがどう成長していくか楽しみです。
○カズホ
初めて観ました。
プラネットポイ、シェーカー、フレアボトル、リング、クラブ、コンタクトジャグリング、ボールと演技中はお喋り無しで、凄いトリックを次々と披露していきます。7ボールも完璧!
ところで彼が1988年10歳の時、スペインにある「ベンポスタ共和国」に入って1994年まで子供サーカスを演じていたと言うことを知り、私の蔵書を調べてみると「夢、サーカス〜ベンポスタ子ども共和国〜(松美里枝子著、学習研究社)」にカズホさん(当時15才位)の写真や彼についての記述を見つけました。
また「オラ・アミーゴス」というベンポスタの日本での公演(1993年)ビデオを見てみたら当時の彼の演技が少しですがしっかりと映っていました。その時から抜群に上手い。
何だか些細なことですがこんな発見ができて嬉しかった。
◎ぺキーノフ・ファミリーサーカス
シルク・ドゥ・ソレイユばかりがサーカスではない。
5人からなるアットホームなファミリーサーカスも良いものです。特長はカラフルな風船を使ってのパフォーマンスで親子連れにはうってつけでしょうが、小雨さえ降っていなければ、観客ももっと集まっていただろうと本当に残念です。
人数が少ない分飽きられないように一つ一つの演目なよく練られているし、演目と演目のつながりが良かった。
◎球斗
商店の軒先に雨宿りをするような形での演技で演りにくかったと思います。
でも「Sphere」は以前にも増して安定感があり、観る者の眼を釘付けにしてしまいます。
確かにその分良い意味で観客は静まってしまい、球斗さんも気にしているような事を仰っていましたが、それが悪いとも思えません。
◎がーまるちょば
初めて観ましたが、面白い!
演技は非常にテンポ良く、まさに計算され尽くしているようですが、観客を交えたやりとりでの即興の中で感じる彼らのあうんの呼吸には驚きです。どうしたら笑わせられるのか、笑いを深く追求しているようで脱帽。
◎矢部亮
初めて観ました。
トリの3つのディアボロしか観られませんでしたが、彼もまた華があり将来が楽しみです。
◎南芳高(バルーン)
彼の作品を勉強しようというのでしょうか、バルーンマニアらしき人達がビデオを回し続けていました。
でも南さんはオリジナル作品を惜しげもなく公開しつつ、新作を次から次へと発表していきます。
パフォーマンスではまさしく癒し系です。お弁当を食べながら楽しませていただきました。
◎カズホ
2回目。結構ハマリます彼の演技。
◎Maschu(マシュー)
初めて観ました。
若干17才にしてテクニシャンでヨーヨーもさることながら、あんなに超早い動きのディアボロは初めてで驚き。
◎アパッチ
BMXはできず、ジャグリングでルーティンをまとめていました。デビルスティック、ボール、コンタクトジャグリング、茶碗・リンゴ・ナイフのジャグリング、三角形の枠の内側に飲み物の入ったグラスを置きその枠を棒で回すという曲芸、クラブ、一輪車。
★ひと言:
今回の野毛は、初めて観る演者が多かったのですが、若いジャグラーが確実に育ってきているなぁと実感しました。
技術の面では格段の進歩を遂げていて本当に驚きです。
若い人が育っていくのを脇から見るのは、結構楽しいものだとオジサンは久々に興奮しました。

【キダム】

★公演名:キダム
★公演日:2003年3月21日(金)13:00〜15:30
★会 場:原宿・新ビッグトップ
★入場料:SS席11,500円/S席9,000円/A席5,500円
★内容:
★ひと言:
2回目。もちろん個々の演目は申し分ないのですが、やはり私のような素人目から見ると似通った演目が多く、例えば空中に付けられた5本のレールを巧みに使っての空中演目は、布、リング、ロープと素材は違っていても同じに見えてしまうのですが。
スキッピング・ロープでは田口さんは出ているには出ていたけれど、ソロが観られなかった。調子悪いのかな。
ジャグリングはなかったけれど、代わりのクラウド・スウィングは素晴らしかった。ありゃ凄いわ。


【おもちゃと遊びのフェスティバル】

★公演名:おもちゃと遊びのフェスティバル
★公演日:2003年3月15日(土)10:00〜16:00
★主 催:コープかながわ
★会 場:新都市ホール(横浜そごう9)
★入場料:無料
★内容(ステージショーの一部):
★ひと言:
伊藤さんはけん玉パフォーマーとしてプロの道を歩むべく一歩を踏み出したばかりですが、その技術はけん玉一筋だけあって、驚嘆の神業の連続で演技中はまばたきさえできません。
この技術をベースにどのように娯楽性を加味していくか、これからが本当に楽しみです。
JAMの皆さんは素人集団ながら年間30〜40回イベントをこなしているだけあって、非常にこなれたステージを展開します。いやいや本当に面白かった。


【負け犬の遠吠え Vol.7】

★公演名:ダメじゃん小出ソロライブ:負け犬の遠吠え Vol.7
★公演日:2003年3月11日(金)19:30〜20:50
★制 作:スタジオエッグス
★会 場:銀座小劇場
★入場料:2,500円
★内容:
★ひと言:
どんどん進化しています、ダメじゃん小出さんの「負け犬の遠吠え」。
『現代人に不足しがちな社会性のある笑い。最新の時事問題をベースに、ダメじゃん小出が独自の視点ですっきりした爽快な黒い時間をあなたにお届けします。』と紹介されているように、TVでのしょうもないコメンテイターの評を聞くより、このライブを観た方がよほど役に立つし面白い。
しかし細かいところまでリサーチしてあって驚きです。その分何を意味しているのか分からないこともあったりして。(冷汗)


【キダム】

030308
★公演名:キダム
★公演日:2003年3月8日(土)17:00〜19:30
★会 場:原宿・新ビッグトップ
★入場料:SS席11,500円/S席9,000円/A席5,500円
★内容:
★ひと言:
待ってました!ビデオでは観ていましたが、お目当てのディアボロとバンキンが生で観られるとは。
でもサルティンバンコは結局6回観ましたが、今回はそれほどは通わないでしょう。何故ならサルティンバンコよりワクワクしなかったし、何か物足りなさを感じたのです。今日は観客との一体感がなかったなぁ。
日によって観客の雰囲気は違うし、次回行ったときはどうだろうか。
演目が似通ったのが多くて、全体的にのっぺりとしていて盛り上がりにくいような印象を受けました。
次回は3月21日に行く予定。


【星屑のヴォワイアージュ】

★公演名:星屑のヴォワイアージュ
★公演日:2003年2月28日(金)19:10〜20:35
★会 場:スタジオPAC
★入場料:3,500円(当日)
★出 演:カンパニーカー、カンパニーオキハイクダン(金井圭介、セバスチャン・ダルト)、くるくるシルク(立川真也、藤居克文、高橋徹)
★ひと言:
素晴らしいジャグリングを観ました。
フランスの国立サーカスセンター(CNAC)から帰国された金井圭介さんのジャグリングです。
ジャグリングを観ていてイメージしたのは「魚」です。
海中でスムーズに自由に泳ぐ魚、でも舞台上の空間は限られているので強いて言えば水族館の大きな水槽の中で気持ちよさそうにのびのびと泳いでいる魚かな。
とにかくそれほど伸びやかに、しなやかに、そして美しく動き回りながら、クラブジャグリングを見事に融合させています。
正直言ってこれだけでも観に来た甲斐がありました。
ちょうど一年前ほどNHKで、CNACでの卒業公演を目指して演出家のデュクフレさんや自分自身との葛藤の中で作品を創り上げていく金井さん等生徒達をとらえた番組がありましたが、録画してあったテープを再度見直して、金井さんや同じく生徒であったセバスチャンさんの今回の作品に対する思いが伝わってきました。
金井さんの今後の活動からはますます眼が離せない。そう確信した公演でした。
そうそうセバスチャンさんの作品もオリジナリティ溢れていたし、くるくるシルクの作品も以前観たときよりも磨きがかかって、流れは知ってはいるのですが声を出して笑ってしまうほど面白く仕上がっていました。


【キグレ New サーカス】

★公演名:キグレ New サーカス
★公演日:2003年2月15日(土)10:00〜12:00
★会 場:横浜市みなとみらい21特設会場
★入場料:自由席2,500円(大人)1,500円(子供)/特席1,500円/S席1,000円/A席800円
★内容: 2月9日と同様。
★ひと言:
2日連続で、しかも先週に引き続きサーカスを観たわけですが、もちろん言うまでもなくサーカスは「生」に限る!


【木下大サーカス】

030214
★公演名:木下サーカス
★公演日:2003年2月14日(金)15:30〜17:30
★会 場:千葉市美浜区(海浜幕張)特設会場
★入場料:自由席2,800円(大人)1,800円(子供)/A席2,000円/B席1,500円/C席1,200円/ロイヤル席1,200円/特別自由席800円
★内容:
★ひと言:
7年ぶりかな?平日だったので1/4〜1/3程度の入りでさすがに淋しく、きっと休日なんかは満席でさぞ盛り上がっているのだろうな・・・やはりサーカスは満員でないとね。
昨年のポップ、今年のキグレ、木下と、サーカス団が関東圏に立て続けに来てくれたので嬉しくてたまりません。それぞれに特徴があり、どれも楽しめます。
またしばらく(数年間)はこれらサーカス団ともお会いできないでしょう。(泣)


【SAM Japan 例会】

★公演:SAM Japan 例会
★観た日:2003年2月11日(火)14:30〜16:50
★会 場:横浜にぎわい座 地下2階
★ひと言:
SAM(The Society of American Magicians) Japan の会員であるにも関わらず初の例会参加です。
第一部はプロとアマによるショー、第二部は例会と藤山新太郎さんによるレクチャー。
アマのショーでは、リバーサイドさん、Mr.カリクさん、ピーターしゅうじさん、ダンパーにったさん、そしてプロのショーでは、亜羅仁さん、藤山義太郎さん、キラリンさんが個性タップリに演技されました。
ちなみに今年8月1日(金)〜3日(日)の3日間にかけて、横浜にぎわい座で世界マジックシンポジウムが開催されます。これまた楽しみ!

【ストリートパフォーマンス】

★公演:ストリートパフォーマンス
★観た日:2003年2月9日(日)
★会 場:みなとみらい21 クイーンズスクエア at! とクイーンズサークル
★パフォーマー:ブルーノ・ディスカベス、川原彰、ハンガーマン、三雲いおり
★ひと言:
諸事情により中止となっていたクイーンズサークルでの大道芸が再開されたようですが、例えば刃物や火の使用は禁止されるなど、演技上条件が厳しくなったようです。
川原さんは得意のトーチでのチョップを普通のクラブに置き換え、迫力不足の面を得意のマシンガントークで補い、相変わらず観客を沸かせていました。
実はブルーノさんの演技は初めて観ましたが、のびのびとした艶やかなバイオリンの音色にウットリとしてしまいました。人形もこれまたジャグラーや空中ブランコなど絶品。

【キグレ New サーカス】

030209
★公演名:キグレ New サーカス
★公演日:2003年2月9日(日)10:00〜12:00
★会 場:横浜市みなとみらい21特設会場
★入場料:自由席2,500円(大人)1,500円(子供)/特席1,500円/S席1,000円/A席800円
★内容:
★ひと言:
10年ぶりかな?久しぶりのキグレです。パンフレットには20年ぶりの横浜公演とのこと。ワクワクしながら早起きして出かけてみると、冬の割には暖かな陽気のせいか、開演1時間前から早くも賑わっています。
観客層はほとんどというか、全て小さなお子さまを連れた家族連れです。(私以外)
そういった観客層をターゲットにしているのでしょうか、動物芸が多くて、動物芸に興味のない私には少々物足りませんでした。それにアーティストの皆さん、心なしか元気がないように見えました。
元気が伝わってこないと言うか、演じている本人達があまり楽しそうに見えないのです。確かに極限の芸を披露しているのだから余裕がないのかもしれませんが、「笑顔」が見られない。
演技が終わった後に思いっきりの笑顔を見せられるだけで、観客は元気になるんです。もっと笑顔を!

【Kabarett CITTA' Vol.2】

★公演名:カバレットチッタ(Kabarett CITTA' Vol.2)
★公演日:2003年2月7日(金)19:30〜22:50
★会 場:CLUB CITTA'(神奈川県川崎市)
★出 演:
TATU Magic、サブリミット、ふくろこうじ、神山一朗、Kaja、立川笑志、VJコミックカット、ハトガー、風間るり子、水中三姉妹、元気いいぞう、アッパーホッパーアンサンブル、マーチングだるま団、こまっちゃクレズマ、巻上公一、石橋幸
★入場料:3,500円(当日)
★感想:
クマさんへ:

まずは無事公演が終了しておめでとうございます。営業的にはどうか分かりませんが、内容的には大成功と言って良いのではないでょうか。

さて本題に入ります。

今回がまだ2回目だというのに早くも成熟した感がありますね。(もちろん良い意味で)

ただ、制作側から見れば、まだまだ改良の余地はあるでしょうし、やってみたいことはいくらでもあるでしょう。
けれども私にとっては、(前回も良かったけれど)前回に比べればさらに居心地が良くリラックスして多種多様なパフォーマンスを堪能することができ、終了した後はすっきりした気分で家路につくことができました。

その証拠に実は風邪気味で行くのをためらっていたのですが、見終わった後は気分爽快!どうなっているんでしょう。

何故前回よりもより楽しめたのでしょう。
パフォーマンスのメニューはもちろん違いますが、素人の私には分からない演出側のきめ細かな工夫がきっと随所に散りばめられているのでしょう。
それが何なのかは特定できませんが、確かにそれを感じ取ることはできました。
特に照明やスモーク等の舞台効果などは、グレードアップした感がありますね。

この不思議な空間(世界)は一体何なんだろう?

演技の合間合間に何度こう思ったことでしょう。
本当に多種多様な演技が次々と続きます。
超歌唱とクレズマーなライブ演奏に曲芸、ダンス、落語、マジック、映像、コミック芸、マイム、戯れ歌、パフォーマンスが弾け合い、クラブが摩訶不思議なカバレット=キャバレーと化す。(パンフレットより)

ほんとぉ〜〜に、濃くて濃くて(良い意味で)何かに取り憑かれたような愛すべきキャラクターを持ったパフォーマーを、よくこれだけ揃えたなと感心してしまいます。

あまり抽象的な感想でもつまらないでしょうから、幾つか感じたことを。

サブリミットの使い方は秀逸でした。
オープニングのパフォーマンスでガッツさんの息をのむローラボーラ。これで一気に期待感が高まりました。

半ばでのガッツさんとヨーコさんの息のあったアクロバット。
BGMともピッタリとはまった優雅な動きの中での、所々で緊張感漂うご両人によるバランス芸は、3時間以上にもわたるショーの半ばで、誰もがストレートに釘付けになって楽しめる、正統派と言っては語弊があるかもしれませんが、今までの濃い演目の数々を優しく消化してくれる、そんな演技でした。
おかげで後半の演目も十分楽しむことができました。

そしてトリにヨーコさんの空中ブランコ。
これで満足しない観客はいないでしょう!

落語が入るということで正直心配でした。
何故ならあまりに地味じゃあないですか。それに寄席に行ったことのあるような観客層でもないし、お題に何を選ぶのだろう...
もと落研の私にとっては興味津々でした。

「あたま山」・・・うまいっ!!!こりゃいいや、内容がシュールで一癖も二癖もありそうな観客には良いかもしれない。
それにきっと花見の場面で鳴り物(バンド演奏)を入れるつもりだな、と読んだのですが、実際は演奏をバックにパフォーマーが全員踊り出てくるとは!こりゃあ、まいった。さすがです。

TATU Magic さんの演技を観て、どの位の人があの演技をマジックと認識してくれたか心配です。(余計なお世話ですが)

シカゴの四ツ玉を久々に観ましたが、あのような演出での四ツ玉って、正直マジックをやっていたものにとっては新鮮というか驚きです。

でも斬新さばかりが目立って不思議さは減少してしまったようです。
原因は、以下のように推察します。
パンツ一枚での演技は、やはりスチール方法等が限られてしまい、現象的に変化に乏しくなってしまいます。
前半のボール一つでのルーティンが長すぎたため、ボールのハンドリングが観客に学習されてしまい、後半の演技で不思議さをかもし出す際に、恐らくネタまではばれていないでしょうが、支障をきたしてしまっています。

巻上公一さんは相も変わらずパワフルで、今回は口琴とホーミーを披露する等またまた新しい一面を覗かせてくました。
次回は、何をやらかすんだろうと期待増です。

さぁ、次回は6月ということで、この企画がシリーズ化するという嬉しいニュースもありますが、長く続けて行くには「マンネリ」と対峙しなければなりません。
マンネリを味方として引き込むのか、敵として打破するのか。

わがままな観客をいつまでも楽しませるのは、パフォーマーの技量もあるでしょうが、プロデューサのクマさんに腕にかかっているような気がします。

どうか健康には気をつけて、思う存分やって下さい。

いつも応援してますよ!
じゃっ、またね。

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